2009年8月14日金曜日

フォロ・ロマーナ~コロッセオ~昼ごはん


いよいよフォロロマーナとコロッセオ。

夫、さっそく親子連れの乞食につかまる。どこか緩いキャラである。そばを歩く私と息子には誰も近寄らない。怖いオーラを発散しているのだろう。

コロッセオまでは地下鉄で行く。

地下鉄の駅は東京の地下鉄と比べるととにかく空調が悪い。温度だけでなく、空気そのものが危険な感じ。タクシーはぼるし、地下鉄は空気が悪いし、バスは予習が足りなくてわからんし、となれば後は歩くしかない。実際、豆ができる程度によく歩きました。写真の地下鉄、カラフルなのは落書きのせいで、イベント列車ではありません。

ともかくまずフォロ・ロマーナ。
もっと感激しないといかんのかなあ、と思いながら、いまいち心に湧きあがるものがない。すんません。ローマはあまりにも昔だよ。映画を見ない私にはあんまりキャラが蘇らないし。はぁ~さよか、という程度で暑さに耐えて見物です。「聖なる道」が案外狭いことには驚きでした。私の星座のふたご座にちなみ、カストルとボルクスの神殿跡から1枚。3本の柱が聳えます。そしてもう一枚、ヴェスタの巫女の家。女子寮ですな。この巫女さんたち、30年任期の純潔なんだとぉ~。女盛り終わっちゃうわね。

そしてコロッセオ。この途中で、夫また物売りにつかまる。ローマの物売りはしつこい。small business といいつつすがる敵に、you should tell me どーのこーの、と律儀な説教をしながら夫、ようやく逃れる。自分でも「何で僕だけ・・」と愚痴っておった。緩キャラだからしょうがないさ。

コロッセオは誰がとっても同じような写真しか撮れないのでアップしません。これがコロッセオなんですね~、とまさに世界遺跡を確認するために見物。ライオンと剣闘士の戦いだけでなく、熊のサーカスなんかもやっていたようで、国立演芸場だと思えばいいんでしょうね。地下牢etc.の壁でアリーナを支えたというのは大変なことです。また日よけテントを張ったというのもすごいことです。どっちかっつうと、その古代技術の大日よけテントを復元してもらいたい。さぞや重かったことでしょう。

日干しになるほど疲れて、ようやくお昼にありつけました。

Chicco de Grano キッコちゃんという友達がいるので、以降、この店はキッコちゃんとこ、という言葉で語られています。地元おやじが三々五々入ってきて、カメリエーラ(給仕)のおねえちゃんと言葉を交わします。こういう店は当然おいしいんです。

アンティパストはキッコ・デ・グラーノおまかせにしたら、ハムの盛り合わせでした。ちょっと芸がないね。プリミはラザーニャとトマトソースとベーコンのスパゲッティ。ラザーニャは今まであまりおいしいと思ったことがなかったけれど、ここのラザーニャはさすが本場!パスタとパスタの間の詰め物(?)がごくわずかなのに、ふんわりと重なり、パスタの重みを感じさせません。スパゲッティはやや太めでプリプリ。スプーンがつかないので、服にはね散らかさないよう用心です。ピリ辛です。で、ベーコンが逸品でした。わざとらしい燻製臭がなく、脂身のうまみ抜群。

サラダはまあ普通ですけど、定番のルッコラと紫キャベツとトマトをベースにくるみやらオリーブやら散らしてあります。当然、好き勝手にオリーブオイルとバルサミコで食べな、です。今にして思えば、セコンドも注文するべきでした。でもこのときは「無理よ~、夜もあるし~」と、ドルチェに直行。

ドルチェは日本の水準が高過ぎだといえましょう。アッフォガートはともかくも、チョコレートケーキも感動するほどではありません。私はパンナコッタを食べたのですが、お豆腐のように大きいんだもの。チョコレートがこれでもかとかかっていて、「飽きる」の一言。ごめんね。