2009年8月31日月曜日

イタリアの犬たち

日本の犬はケージにいれないと乗物に乗れません。しかも犬とケージと合わせて10キロまで(それ以上は貨物扱い)という厳しさです。イタリアの犬はリードのまんまで地下鉄にも乗ります。ある日、地下鉄からエスカレーターに乗ろうとしたら、前を歩いていた兄ちゃんが、えいやっとばかりにシェパード系雑種を抱き上げました。25,6キロはある子です。抱っこしてお利口にエスカレーターに乗って登って行きます。兄ちゃんが刺青入りでちょっと怖かったので、遠慮勝ちにこっそりシャッター。

犬連れ男は駅のお迎え・お見送りの常連です。電車が止まるホームには必ず犬がいる、といってもいいくらい、よく見かけました。日本じゃ改札通してくれるのかしら?この子はレトリバーの仔犬でしょうか。階段を降りるのに嫌々してました。





カンカン照りも慣れているのでしょうね。毛皮も暑そうなんだけど。

こういう連中とは裏腹に、とある、有名ブティックに足を踏み入れたときのこと。それはそれは立派なダルメシアンが、これまた子どものくせにアンニュイの生き証人のようなお嬢様の足元で寝そべっているのを目撃いたしました。お母様の買い物のお供で、子どもも犬も疲れていたのでしょうが、カメラなんて向けられないほど立派でしたわ・・・・。

まあ、こんなご先祖さまがいたりすれば、犬なりにIQが高いかもしれません。






街かどで散歩するときもリードなしの子が多いです。そうだよね、なしで歩きたいよね、とわが日本の紐付犬を憐れまないではいられません。でも、犬嫌いの方は嫌でしょうね。私も子供のころ、学校へ行く途中にふらついている犬がいると、息を止めて怖々歩いたものです。走ったら追いかけられる、と言われていましたし。
飼い主なんぞ家で留守番させて、散歩を楽しむ連中もアッシジではよく見かけました。ブログ作るつもりだったら、もっと写真とったのになあ、とちょっと残念。












さて、フィレンツェのこの子は飼い主と思しきオジサンの後を粛々と歩いてついて行きました。途中で秋波を送った私のことは、チラッと見ただけで無視・・・私のほうが犬の後をしばらくついて歩いたくらい。で、どこへ行ったかというと、教会に入って行きました。オジサンについて祭壇に向かい、おいおい、と思ううちに、祭壇手前で右折して、立ち入り禁止区域へ。追跡中止。オジサンが消えたドアの前で待っていました。お利口さんだ~。やっぱ、IQ高~い。

犬連れは圧倒的に男性。もしかして、もしかして、連れて歩いたり、つきあったりするのが女より楽だからか?ん~、そんな気がする。


そして最後に私が買いたかったフィレンツェの犬をご紹介。帰国前夜、閉店後のショーウィンドウに発見したのですが、本当に残念。全部買っても3万円はしなかったのに。ね、犬のポーカー、かわいいでしょ?

チェスセットを売るのが本業とおぼしきお店でしたが、'Great Dragon Ball Inside!' なんていう貼り紙があり、そうと思しき、悟空のフィギュアが奥のほうにあるのを目撃。日本のマンガはもはや歌舞伎やお茶どころじゃありません。