普通は旧市街近くのマッテオッティ広場までバスに乗るそうで、私たちもそのつもりだったのに、バス(満員)に乗り合わせたカブ・スカウトの子どもにつられ、聖堂の下、サン・ピエトロ教会のところで降りてしまい、しばし「ここはどこ?」。
聖堂の中はチマブーエやジョットのフレスコ画で飾られています。ジョットの描く「聖フランチェスコの生涯」は大変わかりやすい絵解き聖人伝。
お昼は旧市街へ向かう途中の「イル・フラントイオ」。プリ・フィックスのコース。個人客は私たちだけで、間もなく、席は欧米人の団体20数名と日本人団体8名ほどで埋まりました。日本人団体は世界
アッシジの街はどこといって大通りがありません。曲がりくねった細い道。でも、どこ
大体私はどこへ行っても布きれに弱いので、ここでも当然、刺繍に引っ掛かります。店のドアを開けると、ちょうどおばさんが刺していました。おや、これは中国製のイタリア土産ではないな、とわかり、「いいわね、いいわね、あれ見せて、これ見せて」とお買いもの。中には刺しかけで棚に出してあるものまであって、「ここ、やりかけでしょ?」、「あら、私忘れてたのね(笑)」というなごやかさ。財布のひもも緩むというもの。
神父たちの祭祀に使うものもおいてあり、なかなかしゃれたデザインなのです。思わず、買わないけど写真とるね、でパチリ。おばさん、喜んでくれて、頼みもしないのに棚から聖杯にかける袱紗だの、なんだのと見せてくれて、しかもそのイタリア語まで教えてくれる・・・せっかくのご厚意に背き、教わった単語は一つも覚えておりません。神父の服の「T」はテオのTで、フランチェスコ会のシンボルです。
また別の店では、
「東京から来たの?私東京へ行きたいわ」
「日本人はみんなイタリアへ行きたがるのよ」
「イタリア人は日本が好きよ」
「日本人はイタリアが好きよ」
「イタリア人はイタリアが嫌いよ(笑)」
と、楽しい片言会話。
こちらは食料品店。サラミやチーズその他乾物のにおいが濃厚で夫
アッシジにあるものでもう一つ見逃せないのが、聖フランチェスコの弟子の聖女キアラ(クララ)にささげられた聖堂。ほのかなピンク色の大理石と白い大理石を用いた、品のよい教会でした。
丸一日アッシジで過ごし、その間、息子は山の上のマッジョーレ要塞へも登って楽し
みました。中世の武器とかあって面白かったそうです。
最後の写真に写っているのがその要塞。
(そうそう、一昔前、一世風靡の安野光雅「旅の絵本」のネタはアッシジとフィレンツェではないかな?)